ミルフィーユ王子はキュン死しそう





昼休みの時間になった。



二人だけになれる隠れ教室で過ごす、

僕と桜牙。




寝不足でウトウトの僕。



最近は夜遅くまで、パソコンと睨めっこ。



桃ちゃんが、お父さんの支配から

逃れられる方法を

必死に探しているから、寝不足つづき。



お弁当を食べ終わったら

弁護士の先生に電話をして、


明日、桃ちゃんのお父さんの所に

攻め入るための

最終確認をしなくては。






眠気を追い払うように

卵焼きを口に運ぶ僕。



そんな僕に桜牙は

唐揚げを挟んだままの箸を向けた。





「なぁ雨璃。
 その卵焼き、おいしいわけ?」



桜牙は、そのまま唐揚げをパクリ。



おいしい?って、

桃ちゃんが作ってくれた

卵焼きのことだよね?



「甘くておいしいよ」



「ふ~ん」



「桃ちゃんね、
 子供の頃から料理を作っているから
 卵焼きは得意なんだって」



「雨璃、良かったな。
 完全に吹っ切れて」



「ん?」

 なんのこと?