ミルフィーユ王子はキュン死しそう





「アメリ様のことは……

 諦めます……」




2人の幸せを考えたら、

この答えしかない。





「ウルはいい子ですね。

 今すぐ、
 死の国に一緒に帰りましょう。

 ウルを思い続けたお母さんの話を、
 してあげますから」



「……おかあさん?」



「生みの親の方ね。

 あなたの母親の想いを
 全てお話してあげると、
 約束したでしょ?」




ギルアさんが私に、

手の平を差し伸べた。



でも……



私はどうしても

彼の手を握り返すことが

できなかった。