「ウル、よ~く聞いてください。 幽霊にはね、踏み込んではいけない 人間領域があるのですよ」 「……それって」 「人間の幸せは、 人間同士でしか味わえない。 人間の未来は、 人間同士でしか紡げない。 幽霊の場合も、しかりです。 私の言っていること ウルなら、理解できますよね?」 「……はい」 「じゃあウルは、 どうしたらいいと思いますか?」 どうしたらかぁ。 本当は嫌だけど…… 絶対に後悔するって、 わかっているけれど…… 私の選択肢は、 一つしか残されていない。