ミルフィーユ王子はキュン死しそう





涙が止まらなくて、

地面にしゃがみ込んだ私。




そんな私をいたわるように、

ギルアさんが

頭を撫でてくれている。




「ウルは
 気づいてないかもしれませんが

 アメリが桃に与えたのは
 希望なんかじゃない。

 王子様が姫を救い出すと見せかけた、
 残酷な悪夢なのですよ」



……悪夢?




「夢のような幸せな時間が消え、
 心の支えが無くなったら

 桃は、どうなると思いますか?」



「それは……」



「ウルなら
 簡単に想像ができますよね?

 あなたも今、アメリ王子に

 幸せな姫になる魔法を、
 かけられているのですから」