ミルフィーユ王子はキュン死しそう





私の瞳が、悲しく蔭る。



罪悪感で、心がギスギス痛みだす。



私は大好きな桃ちゃんを、

脳内スクリーンに映し出した。





――桃ちゃん。



私が生きていた頃、放課後になると、

毎日、公園に来てくれたよね。


私に会うために。





桃ちゃん自身も、

義理のお父さんに暴力を振るわれ。



学校の友達からも、

透明人間みたいに無視されて。



『死にたい……

 私なんか、
 この世にいてもしょうがない』


って、桃ちゃんは

口癖のようにつぶやいていたけれど。



私がお義母さんたちに殴られてできた、

紫色のあざを見つけては


『お互い、不幸ばかりの人生だけど、
 いつか虹色に輝く日が来るといいね』


って、優しく腕をさすってくれた。




自分の辛さを隠しながら、

私の心の痛みを和らげようと

満面の笑みを必死に作ってくれた。