ミルフィーユ王子はキュン死しそう




私が、幽霊じゃなかったら……



アメリ様の瞳に、

はっきりと映っていたら……


雨に濡れる雫の冷たさで、

震える体だったら……



今、私の上に

アメリ様は

傘を広げてくれていましたか?





嫉妬という、醜い感情。



トラックに何度も轢かれたように

簡単に心が押しつぶされていく。





大好きな桃ちゃんが

心から笑える日が来ますようにって、

真剣に願っていたはずなのに


「桃ちゃんって、
 うるるんと雰囲気が似ているよね?」



「そうですか?」



「笑った時に、桃ちゃんの目じりも
 ゆるっと下がるところとか、そっくり」



「うるちゃんのことが大好きだから、
 嬉しいです」



愛情を注ぎ込むような熱い視線で

桃ちゃんに微笑むアメリ様を見て、

私の心が、ギシギシ軋んでたまらない。