「雨璃(あめり)、わかってるか?」 「何が?」 「今のオマエ、テーブルの上を汚す、 ドロドロの生クリームみたいに なってるぞ」 僕の悲しみに、配慮ゼロ。 「オマエのこと、さわりたくもねぇ~」 と、汚い者扱いする桜牙に 「親友って、 優しく慰めてくれるものじゃないの?」 恨めしい声を浴びせるも 「あぁぁ~。失恋、かわいそっ」 返ってきたのは 心が一切こもっていない、冷凍ボイス。 桜牙の声、低っ。 しかも棒読みだし。