ミルフィーユ王子はキュン死しそう





「へぇ~。
 平和主義者のニコニコ王子も、
 マジ吠えができるのですね。

 人間ごときが
 幽霊を幸せにできると、
 本当に思っているのですか?」



「できるよ!」



僕はうるるんを

絶対に幸せにできる。




「僕は一生、
 幽霊のうるるんと生きていくんだ。

 うるるんが僕の隣で笑ってくれるように、
 ありとあらゆる方法を編み出していく
 覚悟を持っているんだからね」



「アハハハハ~」



「なんで笑うんだよ」



「どうしましょう。
 アメリの軽率な考えに、
 笑いが止まりません」



「……なっ」



「あなたは、自分を
 高く評価しすぎではありませんか?」



「えっ?」



「私には見えますよ。
 あなたの未来が」



「僕の……未来?」



「この先のあなたは、
 幽霊との恋では満足できなくなります。

 温もりが欲しくなって。

 普通のカップルが羨ましくなって。

 モヤモヤを募らせて。

 最後には、幽霊ではなく人間を選ぶ」



「そんなはずは無いよ!」



だって、僕の中に渦巻く

うるるんへの恋心は、

この先もどんどん勢力を増し


人間と幽霊の垣根を、

吹き飛ばしてくれるはずだから。