ミルフィーユ王子はキュン死しそう



わざと僕の怒りをあおるように


「絵本読んで。
 負け犬のアメリ先生っ!」


と、幼稚園児になりきったギルアは




「やっぱりあなたは、
 幼稚園の先生も向いていない。

 一人で子供を育てていた
 ウルの母親の大変さを、
 理解できないガキですからね」


イヤミ全開の最大級の笑顔を

僕に向けた。





「私は、ウルの母親に恩があります。

 ウルを幸せにする権限を
 母親から与えられた、
 唯一の存在が私なのです。

 ウルを死の国に連れて行き、
 私の妻になってもらう。

 それが、彼女にとって
 一番の幸せになのですよ」



「それは違うよ」



「違うとは?」



「うるるんの幸せは、
 好きな人と一緒にいることだ!」



「はぁ?」



「その相手は、ギルアではない!
 僕なんだから!」