その上、兄の名前は『快晴(かいせい)』 僕は『雨璃(あめり)』 晴れと雨。 キラキラとジメジメ。 太陽と濁った水たまり。 できの良い兄と比べられるなんて 日常茶飯事で、 僕はずっと、劣等感に さいなまれて生きてきたんだ。 でもね そんな卑屈な僕の心に 希望の虹をかけてくれたのが、 『うるるん』だったんだよ。 あれは、高1の時。 メイドとして、僕の家で うるるんが働きだした、初日の朝。