ミルフィーユ王子はキュン死しそう




込み上げてきた、得体のしれない恐怖。




消し去りたくて、

お腹にグーっと力を籠める。




「うるるんを、どうするつもりだ!」



「へぇ~。

 キミが、ウルの成仏を邪魔した、
 下等生物ですか」



僕を見下したような、彼の真っ青な瞳。



イヤミ玉のように光って、

僕を睨みつけてくる。




「ウルが車にひかれたあの瞬間、
 キミと桃とか言う女子高生の記憶を
 全て抹消したんですよ。

 ウルの魂が、
 死の国の門を通るようにね。

 それなのに、
 記憶を取り戻してしまうとは……」




……えっ?



「ウルの中で、あなたたち二人への想いが、
 強すぎたからなのでしょうけど。

 反省ものですね。

 次は、もっと強い魔力で
 ウルの記憶を消し去ってあげなくては」



なに……それ……