「僕が泣かせちゃった?
えっ?わっ!
どどど、、、どうしよう……」
本当に、アメリ様のせいじゃなくて……
「とりあえず……
てててて、、、手品しよっか?
コインが消えるマジック。
成功したこと……ないけど……」
「……」
「それとも……
噴水のふちを、ターンし続けながら
一周回ろうか?
子供の頃はバレエを習っていたから、
余裕でできたんだよ」
苦笑いを浮かべたアメリ様は、
有言実行タイプらしい。
ひょいっとジャンプをして、
噴水の淵に飛び乗った。
これにはびっくりして、
私の涙製造マシンが停止。
涙をぬぐい、アメリ様に駆け寄る。
「噴水の淵でターンなんて、
おやめください」
落ちたら、水にドボンですよ。
「一発芸で大好きな子の
傷ついた心が癒せるなら
ずぶ濡れになるのも悪くないね」
ひゃひゃ。
水の中に落ちるの、
前提じゃないですか??
「ダメです。
アメリ様が私のせいで
風邪をひいてしまわれたら……
メイド失格ですから……」



