ぽつん。
月明かりの下
薄暗いガーデンに、一人取り残された私。
アメリ様が残した言葉が
真冬の海の中、
私の首を絞めながら放たれた
お母さんの最後の言葉と、重なってしまう。
心が痛い。
尖った包丁で、ブスブス刺されたように
心が痛くて耐えられない。
なんで今
消し去りたいほど辛い記憶が、
蘇ってしまうのかな?
あれは、小2のこと。
もう、10年も前。
殺したいほど私が邪魔なら
産まなければよかったのにと、
冷たい海の中で、首を絞められながら
私はお母さんを睨んだのに……
『ごめんね、ごめんね』なんて
大粒の涙をこぼしながら言われたから、
何も言えなかったんだよ。
うわっ。
あの時のことを思い出したら、
涙が止まらなくなっちゃった。



