☆うるside☆
その後
アメリ様の部屋を出て。
お屋敷も出て。
広い広いお庭を歩き。
アメリ様の足が止まったところで、
私も歩みを止める。
ここって……
「うるるんの18歳の誕生日は、
思い出の場所で
お祝いしたいなって思って」
「ガーデン……ですか……?」
「僕が毎朝、茂みに隠れて、
うるるんをのぞき見してた場所。
でもでも、勘違いしないで」
テレた様に、真ん丸な目を
アーチ状に緩ませたアメリ様は、
「ストーカー現場だから、
ここを選んだんじゃないよ。
めいっぱい勇気を出して、うるるんを
お茶に誘った場所だからね」
と、後頭部をポリポリ。
私にとっても、ここは、
思い出の宝箱のような場所ですよ。
だってアメリ様が
『僕は、うるるんに
僕たち家族にいつも尽くしてくれる
お礼がしたいんだ』
『僕と一緒に
紅茶でも……どうかなって……』
陰キャメイドの私に
ねぎらいの言葉をかけてくれた場所だから。



