ミルフィーユ王子はキュン死しそう



「私のメイドの仕事は、

 お掃除したり、
 庭のお手入れをしたり。

 百合園家の方にお会いしないような、
 お仕事ばかりだったので。

 メッセージカードを見るたび、
 こんな私でも、
 お役に立てることがあるんだって

 私の存在価値を認めてもらっているような
 喜びに包まれるんです」



そうだったんだ。




「鍵のかかった宝箱に入れて、
 嫁ぐ用の段ボールの中に
 入れてありますが。

 私が死んじゃった今

 お義母様たちに捨てられて
 しまったかもしれませんね」




 宝物だったのになぁと

 悲し気に、瞳を揺らしたうるるんは



「あのメッセージカードは
 アメリ様が料理長に向けて
 書いていたものですよね? 

 私なんかが奪ってしまい、
 本当に申し訳ありません」と

また頭を下げた。