ミルフィーユ王子はキュン死しそう





照れ隠しのようにうつむきながら、

視線を床に逃がしたうるるん。



何その

全身で照れてますみたいな態度。



愛おしすぎて、

抱きしめたくなっちゃうじゃんか。





相手は幽霊。



うるるんに触ることも

体温を感じることもできない現実に、

胸がギリギリと、ねじれ痛む。




「僕のどこを、
 好きになってくれたの?」



学校の女子たちと同じように

僕の見た目に惹かれた?



お金持ちの御曹司だから?



そんな理由だったら……

悲しいなぁ……




「アメリ様の文字が……大好きで……」



ん?


僕の……文字?



子供の頃

毎日、書道の先生を家に招いて、

徹底的に癖字を直されたから、


お手本みたいに整った字は
書けるけど……




僕の好きなところが……文字??



僕と同じ字が書ければ

誰でも良いってこと?




なんか、ショックが大きすぎる……



まだ、顔が好みって言われた方が

心が救われたような……