ミルフィーユ王子はキュン死しそう





「うるるんは、偉いね」



「私が……偉い?」



「そうだよ。だって、
 桃ちゃんの辛い話を聞いていると、
 うるるんは苦しい過去を
 思い出しちゃうでしょ?

 僕だったら、
 耐えられなくて逃げてしまうよ」



「正直……辛いです。

 母が私の首を絞めながら、
 ごめんね、ごめんねって泣いていた映像が、
 フラッシュバックしちゃって……

 私がいなかったら……

 母は……
 幸せになれていたのにって……

 死なずに済んだのにって……」




悲しみの感情を

すべて吐き出すように、

うるるんが

狂い泣きを始めちゃったから



「なっ、泣かないで。

 うるるんは悪くないよ。
 全然悪くない。

 むしろ、天使だよ。女神さま!」



僕はテンパって

天使やら女神様やら口走っちゃった。



本気で思ってることだけど……