好きなのに



「調子に乗るな.....」












持っていたペンで軽くペしっと叩く。








「いったいなぁ〜」









わざとらしく頭を抑える。










日誌の方に視線を戻し書き進めると視線を感じた。











「なに....?」












ペンを止めることなく翔吾に話しかけた。











「なぁ鈴本って好きなやついるの?」








突拍子もない翔吾の質問にペンがピタリと止まる。











「な、何突然っ!」








パッと翔吾の方を向くと視線がぶつかる。