好きなのに


こうやって特別扱いしてくれるところに私は期待せずにはいられなかった。












私ばかり好きが募っていくそう思ってた。














ある日の放課後日直で翔吾と二人で教室に残った時───









「はぁー全然終わらないなぁ」





机に伏せる翔吾。








「だから私がやっとくから部活行ってきていいって言ったじゃん」












「いや、それは悪いって俺も日直だし」









変なとこ律儀....









でもそうゆう翔吾が好きだった。














「それに鈴本一人だったら終わらなかったぞこの量....やっぱ俺いて正解!」










いひひっと歯を見せて笑う彼。







その笑顔が眩しい。