「何がおかしいんだ?」 二人が関係を持ってから二十日以上が経っていたのだが、そもそも彼女は避妊薬を服用していなかった。それで、ジョンはニーナを検査のために病院に連れて行こうというわけだ。

何しろ、彼は不要なトラブルに巻き込まれることを最も嫌っているのだ。

ニーナが夫を愛していると言うなら二人はもう別れた方が良い。ジョンはそう考えていた。

ところが、ニーナはいきなり微笑んだ。 生理が二日前に始まったばかりなので、妊娠しているはずがないからだ。

ニーナはジョンと関係を持った翌日に避妊薬を服用するのは忘れてしまっていたが、妊娠の可能性にはずっと注意を払っていた。

実際、彼女は不安に駆られていて、生理が来きたことでようやくホッとしたところだったのだ。

「おじさん、自信過剰よ」 ニーナが思わず嘲笑する。「今晩出かける前、黒糖水を一杯飲んできたのよ」

「それがなんだって?」 ジョンはそれにどんな意味があるのかわからず、イライラして鼻を鳴らした。

しかし、ヘンリーはやれやれと頭を振っていた。 ジョンがまた愚かなことを言って、ニーナの前でまたもや面子を失うのではないかと心配しているのだ。

けれども、もしジョンがいずれその意味に気づき、彼が教えてくれなかったことを恨みに思うようなことになれば、自分の命が危ない。 そこで彼はためらいながらも説明し始める。「シー社長、ルーさんが仰っているのはですね、最近月の物があったということですよ」

「なんだそれ? 月だか何だか知らないが、俺には関係ないだろ」とジョンはまたしても傲慢に答えたが、ヘンリーが何を言いたいのがまだ分かっていないようだ。

それを聞くとニーナはもう大笑いせずにはいられなかった。

ああ、どうしてこの男はこんなに可愛いのだろう?