「棗ちゃんはそういうことする人って嫌?」
嫌とかそういう問題ではないが、寂しげに眉尻を下げるレオに言葉を選ぶ。
別にそういうわけじゃない、と本心からの返答に信ぴょう性があるかは分からない。だから元の位置に戻れば修人の手が伸び、ごく自然に頭を撫でてくる。
満足気な赤い瞳にされるがままになれば、レオが修人を押し退け俺もとばかりに手を伸ばす。普通総長を押し退けるかと呆れても、彼がいつもより幼く見えてしまい何も言えない。
「レオ、怒らねぇからその手をどけろ」
怒らないと言いつつ既に怒っているというか、物凄く不機嫌そうなその声音にレオは無邪気にも私の頭を抱き寄せる。
「やだなぁ、男の嫉妬はみっともないねぇ。そう思わない? 棗ちゃん」
わざと挑発してると誰もが見て取れるその言動に、修人は立ち上がってレオの首根っこを掴みあげる。抵抗もなく放り投げられるレオに、修人は追い討ちするべくこめかみに拳骨をぐりぐりと押し付ける。
痛みに上げる悲鳴は楽しげで、修人もまた笑っているのだからただじゃれ合っているだけだった。
「蒼の前では澄ましていますが、レオもまたお転婆な性格をしているんですよ。悪戯も好きだし、構って欲しくてちょっかいをかけることが多々あるんです」
意外ですよね、と2人を見る目は穏やかに凪いでいる。
「そうだね。......倖は優しいね、優しいけれど、それって副総長だから?」
心からのそれと、義務感からくるそれ。
形は同じであれど中身は全くの別物だ。
嫌とかそういう問題ではないが、寂しげに眉尻を下げるレオに言葉を選ぶ。
別にそういうわけじゃない、と本心からの返答に信ぴょう性があるかは分からない。だから元の位置に戻れば修人の手が伸び、ごく自然に頭を撫でてくる。
満足気な赤い瞳にされるがままになれば、レオが修人を押し退け俺もとばかりに手を伸ばす。普通総長を押し退けるかと呆れても、彼がいつもより幼く見えてしまい何も言えない。
「レオ、怒らねぇからその手をどけろ」
怒らないと言いつつ既に怒っているというか、物凄く不機嫌そうなその声音にレオは無邪気にも私の頭を抱き寄せる。
「やだなぁ、男の嫉妬はみっともないねぇ。そう思わない? 棗ちゃん」
わざと挑発してると誰もが見て取れるその言動に、修人は立ち上がってレオの首根っこを掴みあげる。抵抗もなく放り投げられるレオに、修人は追い討ちするべくこめかみに拳骨をぐりぐりと押し付ける。
痛みに上げる悲鳴は楽しげで、修人もまた笑っているのだからただじゃれ合っているだけだった。
「蒼の前では澄ましていますが、レオもまたお転婆な性格をしているんですよ。悪戯も好きだし、構って欲しくてちょっかいをかけることが多々あるんです」
意外ですよね、と2人を見る目は穏やかに凪いでいる。
「そうだね。......倖は優しいね、優しいけれど、それって副総長だから?」
心からのそれと、義務感からくるそれ。
形は同じであれど中身は全くの別物だ。
