「なーにぼーーーっっとしてるの? なんかあった?」 あ、ああ! 隣から李里奈の声がして、パッと振り返る。 「あ、ううん。なんもない。 ちょーっと考え事してたんだよねー!」 本当は違う。 ちょっとじゃない。 これは、私の生死を決めるのかもしれない… 訳ないかっ