「おい羅宇。ファンクラブの奴が呼んでるぞ。」
ちょ、早乙女さん?何言ってるんですか?
「私、ファンクラブなんて属していません!」
「フッ、そうか。
そんな奴が来るのは珍しいぞ?」
は、は?
なんで…
生徒会長(ヤロウ)って、かっこいいの…?
「あ?ファンクラブの野郎は入れるなって言っただろ。今すぐ追い出せ。」
「おい、初対面の奴にそんな言い方無いだろ。
それよりほら自己紹介してくれ。」
「ハーイ、ワカリマシター
なんて言うわけないだろボケナス!」
「はいはい、正直に言えない反抗期なら、
優しい優しい俺が言ってあげるぞ(笑)」
なんてことない話だけど、私はそのやり取りがなぜか面白いと感じた。
というか、イケメン…
私、コイツに仕返しするの?
「ああっ、お前…死んでも許さねえ。あと、俺は反抗期じゃねーーーーーー!」
「あーはいはい。素直になれないの、羅宇ちゃんは…
藤咲さん、この素直になれないこの人は、
荘内 羅宇(ショウナイ ラオ)だよ。」
ふふ…情報ゲットだぜ!
今度は私の番だーー
「生徒会長さん、このお手紙を見てみてください。」
そして感謝しろ手紙を見せた。
ふふっこれでどうだ!
「あ、あ、ああ!
あの時のお前ってお前だったんだな!」
え、あ、え?
テンション変え能力すごい…!
じゃない!
「すみません。
とても嫌気がさすのですが、これだけは言わせてください…
なんでこっちの理由も知らずに感謝しろなんて言えますねぇ、そうですかそうですか自分ばかり感謝して欲しい野うさぎさんですか?
生徒会長さんは?
あと、
何が生徒会長様だ、野うさぎ」
あーあ、スッキリした!
だけどね、
「おい…コイツどうかしてるぞ…」
え?どうしたんだろう?
早乙女さんが引きつった顔でこちらを凝視してきた。