「じゃ、先生、また明日。」
そう言って、教室を出た。
とっとっとっと。
廊下に私の足音が響く。
とたたっとたたたたたっととととっ。
誰かが来る。
3人くらい。
「ねえ、藤咲さん、ちょっとこっちきなさい。」
え?
こわい。
何かした?
校舎裏まで、ものすごい力で引っ張られる。
「藤咲、あんたさ、調子乗りすぎんな。
関岡君の隣で、しかもあんなに仲良くなって、
ホント意味わかんない。」
「そ、ホントわかんない。」
その中の女子の1人が手を大きく振る。
…ぶたれる。
そう思った時にはもう遅かった。
バシッ。
私はほっぺをぶたれていた。
その場でうずくまる。
女の子達が笑う。
やだ。
でもね、こっちにも打つ手はあるんだよ。
これは、
やられ笑い方式で、、
「あははっ、あなた達って、ほんとに面白いわ
ね! 笑っちゃう。
あははっ、」
すると女の子達は
「な、何?急に。
も、もう、知らない!」
「ほらほら、早く帰った方が良いよ!」
うわ、もうこれイジメられてる人の言い方か!
ふう。
女の子達はどっか行った。