「長く、お墓に手を合わせていたけれど何故?」 二人で両親のお墓参りも終わり、砂利道を歩きながら聞いてみた。 『これからはご両親の分まで桜陽の笑顔を守りますと、約束してた』 私は思わず足が止まり… 『桜陽……どうした?』と振り返る。 私はまだ歩くことが出来なくて…俯いたまま…。 涙が零れそう。 優しい顔それでいて、少し大きな声で 『桜陽…おいで!』と差し出された右手を小走りに掴み、ギュッと力を込めて握る。 そして全身で私を胸の中に抱きしめ…。 雅姫さんの言葉が嬉しかった!