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『どこから話そうか?初めて会った沖縄ではストーカーと間違えて悪かった』
先生が頭を深々と下げてくれた。
私はあの日のことはもう忘れたい…。
『レストランでジット見られていると思い、ストーカーがここまで追いかけて来たのかとうんざりしたんだ、それが桜陽だと勘違いした』
先生は一度天井をみやげて、軽く呼吸をして続けた。
『あの時は怖いおもいをさせたな、人違いだと分かったのはその日、依頼していた弁護士からの連絡で分かった。深く反省したよ、心にキズを付けたからな。もう会えないと思っていた』
『でも次の日偶然にも会えた…。』
『桜陽は俺を見ても表情を変えることは無かったから、もしかしたら別人なのかと最初は疑った、けど同一人物だと感じたんだ』
優しく私の頬を撫でる手に心臓がドキッと音をたてる。
『診察室から出てきたら桜陽はもう居なくて、フロントに直ぐに呼び出してをお願いしたら、もう遅かった。次の勤務先を教えて欲しいと、でも個人情報で断られた』
『でもまさか学会の出席の為に行ったホテルで桜陽を見かけた時は運命かと思ったよ』
“……運命…!”



