エリート外科医より、私は仕事!〜ウェディングドレスは心も身体もあなた色に〜


 ゆっくり頬を撫でる大きな手。

 頭が重い目を薄っすら開けてもう一度閉じる。

 ギュッとして目をゆっくりと、ボーとした先に先生の顔が見えてくる。何かの間違いかも?


 声を出したくても喉がカラカラで言葉が出てこない。口をパクパクしているうちに体がゆっくり起こされストローが口の中に入る。

 スポーツドリンクの味、ゴクゴクと飲み体が楽になっていく。


 ここはどこ?


 ゆっくりと顔を上げ先生と目が合う。


 『……桜陽……』


 頭の中がゴチャゴチャで素直に言葉が出て来ない。


 目が逸らせない、吸い込まれそう…!先生の瞳がまるで私の大好きな青空のよう、いや海かもしれない。


 先生がとうしてここにいるのか?今は全てどうでもいい、本当はそんな風に考えてはいけないのに、頭と心がバラバラで。


 夢でも現実でも白い雲のようにながされて、海のように包まれていたい。