田中さんは酔った声で。
私はハラハラ、オロオロ…
「〜冬木さんが幸せでよかった〜よ…、それも医者!、こんなカワイイ子をストーカーに間違えるような男に捕まらなくて〜」
止めようとしたのに、まだ続ける、もういいですから…。
「実はですね、冬木さんは誕生日にせっかくの休みだったのに、知らない男にいきなりストーカー扱いされて〜、沖縄での大切な日にですよ…もう〜。」
“あぁぁ〜〜”
どうしよう、頭を抱えたくなってくる。雅姫さんの視線を感じるよ〜。
雅姫さんは申し訳なさそうに…
『桜陽?あの日誕生日だったのか?』
私は仕方なく無言でコクンと…。顔を見れないよ!
田中さんは今度は笑顔でわたしの両手を取り。「城田先生、冬木さんをよろしくお願いしますよ!、本当なら私が先に口説いたのに〜、先生に取られた〜」
泣きながら今度は私に抱きつく。田中さんの気持ちは嬉しいですが、雅姫さんが心配なんです。
抱きついたまま寝ないでよ〜…。
安西先生はため息をついている。
もしかして?あの?恐る恐る知ってるのですか?
「城田から、話は聞いていたから…、まさか誕生日だとはね…」
雅姫さんがつらそうな顔で。
『桜陽…ごめん…』
違うの、そんな顔はしないで!
『誕生日かぁ…忘れられないよな…』
「違うよ!確かにあの時は辛かったし、泣いた。笑顔も忘れそうになった、けど、あの出会いが会ったから、雅姫さんに会えて今幸せだよ」
今の私の気持ちを知って欲しくて、必死に言葉にした。
まだ複雑そうな顔…。
沈黙を変えてくれたのは安西先生。
「城田、良かったな。大切してやれよ、こんな良い子もう出会えないぞ、まぁ〜お前には勿体ない」
先生は優しい笑顔で「城田が嫌いになったらいつでも俺の所へどうぞ」
私は「はい!」笑顔で答えておいた。
雅姫さんは私を無言で抱きしめ。
小さな声で“離さない”と一言。
私もです。
でもまだ問題が、何故?田中さんは知っていたのだろう?



