「えー以上で終業式を終とする──」
長い話が終わってやっと教室に戻れた。
教室に戻ってからは冬休み中のプリントと過ごし方の話がされ、それが終わると直ぐに下校できた。
奏くんはどうやら生徒会の冬休み前最後の締めくくりがあるとかで一緒に帰ることは出来ないみたい......
少し残念だったけどメッセージに【今日楽しみにしてるね】って入っていて落ちた気分がその一言で上昇した。
優くんと帰ろうかと思ったけど気づいたら教室からいなくなっていた。
先帰ったのかな.....
私はしょうがなく門の前で待つ杉下さんの車に1人で乗って帰ることにした。
「お帰りなさいませお嬢様!お待ちしてましたよ!」
家のドアを開けるとすぐに使用人たちが玄関の前で待機していた。
「えっと....これは....?」
4、5人で私の帰りを待っていた様子。
「ささ、お嬢様お時間ありませんよ!早速準備致しましょう!」
わけもわからず背中を押されバスルームへと連れていかれる。