「当日はとびきりおしゃれしてきてね」



冗談交じりに言う奏くん。



私はコクコクと精一杯頷いた。






















──数日後。



「でね、奏くんが一緒にクリスマス過ごしてくれるって!」



私はルンルン気分で優くんに話した。



「あーそうかよ」



鬱陶しそうな顔をされたけど気にせず話し続けた。



「ふふっクリスマスが楽しみ!」





うちの学校は24日まで普通に授業があって25日に終業式がある。



25日の終業式は昼までには終わる。



奏くんとの約束は夕方からだからたっぷり可愛く着飾る時間がある。





「....俺は1人で過ごせってことか桜良?」



少し拗ねた口ぶり。



そっか.....私が奏くんとすごしたら優くん一人になっちゃうよね....



どうしよう....



「ふ、ガチで悩むなよ」



いたずらっ子のような顔をして笑う。


「別にお前の邪魔しねぇよ....楽しんでこいよ....」


そう言って私の頭をわしゃっとする優くんの顔が寂しそうに見えたのはなんでだろう....