「いいんじゃよそんなの....」
優しい笑顔でそう絆してくれる。
「それじゃあわしは失礼するかのぉそうだ桜良、またいつでも遊びに来なさい」
「はい、ありがとうございます」
お爺様は秘書と一緒に帰って行った。
残された私達は私の家の車で一緒に帰った。
「優くん今日はごめんね....」
誕生日忘れてたなんて....
いつもならお祝いするのに今年はできなかった....
「いいよべつに...こうやってお前は祝いに来てくれただろ?それだけで十分だよ....」
いつになく上機嫌な優くん。
私の頭をポンと優しく撫でてくれる。
「それより桜良に名前呼びは早かったかな....」
え?名前呼び.....
あっ!
私いつの間にか優くん呼びに戻ってた!
「ご、ごめんね優くん....」
長年呼んできた名前だから自然と呼び方が戻っちゃった。