はぁ....はぁ、


走って5分、星園ホテルへ着いた。



ここは東雲財閥が経営しているところで私も何度か連れてきてもらったことがある。



ウィーンと自動ドアが開く。


入ってすぐに優くんとお爺様の姿が見えた。



「優くん!」



「え、桜良!?」



私がいるのにびっくりしたのか驚いた様子。



「優くんお誕生日おめでとう!遅くなってごめんね」



もう夜だし、誕生日はあと数時間で終わってしまうけど伝えられてよかった。



「あ、ありがとう桜良.....」


少し照れてる優くん....


そのまま持ってきたプレゼントを渡す。




「ゴッホン!」


お爺様が咳払いをする。



優くんのことですっかりお爺様のことを忘れてた....



「お爺様失礼致しました。お久しぶりです....」



急いでお爺様へ挨拶をした。


「あぁ久しぶりだな、桜良....わざわざ優真の誕生日を祝いに来てくれたのか、ありがとう」



「いえ、私の方こそ急に押しかけてしまって.....」