泥甘な恋に溺れて





「奏くんのお部屋久しぶりです」



相変わらず片付いていて余計なものがないシンプルなお部屋。



「そうだね、家にはよく来ても僕の部屋に入ることは減ったよね」



───コンコンッ


「奏お坊ちゃま、お茶をお持ち致しました」



「あぁありがとう。そこの机の上に置いておいてくれるかな」



「かしこまりました。失礼致します」



メイドさんはお茶を置くとすぐさま部屋から出ていってしまった。






奏くんと二人きり....



なんだかドキドキしちゃいます....