泥甘な恋に溺れて


ホールの中は熱気で暑くて外が涼しく感じる。



奏くんは誰かと踊るのかな....


流石にあの大勢の中から誘うほどの勇気は私にはなかった。



パーティーが終わるまでここにいようかな。




もともとパーティー自体余り好きじゃなかったし。


Cruzグループの令嬢としていつも参加してはいるけど、どうも慣れない。



それでも参加したのは奏くんに見合うようになるため。



私ってつくづく奏くん一色なんだなって思う。



こんなこと奏くんに知られたら重いって思われちゃうかも....




手すりに手を付きながら風に当たっていると。



──キィーッ


と扉が開く音がした。


「ここにいたんだね桜良....」



その声に振り向く。