でも、緊張がほぐれたのは優くんのおかげ。



「ふ、生意気....」




髪が崩れるからわしゃっとはしないで頬っぺたを軽くつねられた。



「ほら行くぞ」


手を差し伸べられ、その手を取る。


私は優くんがエスコートする中、会場の奥へと進んで行った。






照明がパッと落ちる。



ステージにライトが照らされ皆ステージの方をみる。



そこには奏くんの姿が....


「皆さん、文化祭大変お疲れ様でした....」



話し始める奏くんの姿に女子生徒はうっとりとした様子で見ていた。



「皆さんの頑張りがあったからこそ、成功したと思っております、ささやかではありますがダンスパーティー兼お疲れ様会をお楽しみください」




奏くんの挨拶が終わると音楽が成り始めた。