泥甘な恋に溺れて



「はぁ〜ふざけんなよ....余計な虫が増えたじゃねぇか....」



ボソッと独り言のように呟く優くん。




「優く、優真あの....」



途中名前を間違えそうになって訂正する。




「はぁ、いんじゃねぇの、似合ってるよ」




優くんのその一言でホッとする。



その後釣られるみたいにみんなして「似合ってる」「可愛い」と言ってくれた。



さっきまで沈んでいた気持ちが嘘みたいに明るく二日目を迎えることが出来た。






「い、いらっしゃいませご主人様!」



なれない接客だけどそれを攻めるお客さんはいなくてみんなニコニコしながら帰ってくれる。



「はぁ〜まじ可愛いなぁ〜ほんと天使!」


「だよなぁ〜この学校でダントツに可愛いよな」


「しかも家柄もランクが上の方だしなぁ〜」



男子生徒があちこちで私の話をしているなんて夢にも思わなかった。


ただし、1人殺気立っている人がいた。


「ふざけんなよ虫けら共が、桜良を見んじゃねぇよ」


といつも以上に目を光らせている人がいるなど私は知らなかった。



ここの学校にはいい人ばかりなんだなぁ〜奏くんが収める学校だもんね!と思いながら楽しく接客をしていた。