泥甘な恋に溺れて


ジーッとこっちを見てから。




「好きだよ桜良」



と言ってまたジーッと見てくる。




「え、はい....私も好きですよ?」



急にどうしたんだろう.....

もちろん幼なじみだし、友達だから優くんのことは好きなのに....



「はぁーやっぱ伝わってない....」




呆れたようにまた先を歩き出す。



え、え?



「伝わってますよ優くん!」



優くんが幼なじみ思いなのは十分な程に....



ピタッと優くんが止まる。


追いかけてたものだから背中に思いっきり顔をぶつけた。



「いたた....」


優くんは振り返って私の頬をむにっと片手で掴んだ。


「伝わってねぇよこの鈍感....」


少し怒り気味で優くんはまたスタスタと歩いていってしまった。



な、なんで不機嫌なんですか〜っ?



私はそのあとも追いかけるので必死だった。