泥甘な恋に溺れて



───っ!



優くんがじっとこちらを見たまま固まる。




うぅ〜やっぱり変なんですね....



「あ、あの優くん....」



「な、なんだよ」



ハッとしたように動き出し、右手で自分の首筋を触る。




「やっぱ、変....ですよね....」



自分でも似合わないことをわかっていたからメイド服を着ることをしなかった。




なのにまさか着ることになるとは.....



「....いいんじゃねぇの」


「えっ....?」



「だからっ!まぁまぁ似合ってるよ」



まさかの反応にびっくり....



てっきり私が似合わないのをわかってて着させたのかと思ったのに。


似合ってる....


そう言われるとは思いませんでした。