泥甘な恋に溺れて





うきうきとした気分でこのまま商品を学校に発注してもらおうと思った時──




「なぁこれ桜良試着してみた方がいいんじゃない?」




ニヤッと口角を上げてまるで悪巧みをするような笑み。


「いえ、私は───」


「そうですね!どうぞご試着してみてください!」



手をパチンッと叩いてささっと背中を押される。




「いえ、ほんとに私は───」




「さぁどうぞご試着ください」



押し込まれるように試着室へと入れ込まれカーテンを締められる。