「ふふっ、はい、甘えちゃってください!優真はここの片付けお願いね」



奏くんのお部屋を出る瞬間、優くんの顔色が優れないように見えたのは気のせいでしょうか?




「桜良忘れ物ない?」



「あ、はい!ありません」



パタパタと玄関へ向かう。



きっと優くんのは見間違えかもです。











「送って下さりありがとうございました」



ペコッと頭を下げる。



「ううん隣って言っても何があるか分からないからね」





「はい.....」



好きです奏くん....


底知れない優しさの奏くんを独り占めしたいと思ってしまいます....



「それじゃあまた明日ね」



軽くポンッと頭に触れる。




「.....はい、それではまた明日」






奏くんは私がちゃんと家の中に入るのを確認してから帰りました。



日に日に奏くんへの思いが強くなってゆく...