泥甘な恋に溺れて




私が逃げ出したのは庭園だった。








「ふっ、う....っ....」




苦しくて苦しくて






どうしようもない。







好きで、好きで、大好きで....






小さい頃から想ってた。







婚約






きっとお爺様が提案したことだと思う






これは両家にとって損は無い提案でむしろお互いメリットだらけだと思う。





けどもしこれがお互いがお互いを好いての婚約だったら?








だったら.....私はその時どうすればいの.....?








夜風が肌に触れる。





その冷たさが今はやけに身に染みる。




















「桜良っ!」






「優....くん、」





息を少し切らし私のそばまで駆け寄ってくる。






私は最低かもしれない....








足音が聞こえた時一瞬奏くんが追いかけてきてくれたんじゃないかと期待してしまった。