泥甘な恋に溺れて





そんなキラキラした顔をされたら断れる訳もなく。






「わ、かりました....」




「ほんと?やった!」






無邪気な笑顔にキュンと音を立てた。











車をおりて奏くんの家におじゃまするといつもながらに大量の使用人たちが出迎えてくれた。







そして案内された奏くんの部屋はいつ来てもやっぱり片付いていて清潔感溢れる部屋だった。






無駄なものがない奏くんの部屋はとってもシンプル。






──コンコンッ。




「奏坊っちゃま失礼します。お茶をお持ち島さした」






「あぁありがとう。机にでも置いておいて」






「かしこまりました」





仕事を終えるとすぐさま部屋を出ていった。