「は?なんでイギリス!?」
仲直りできなかったのかよ....
急にイギリスなんて....
桜良の顔を見ると悲しんでいる様子はなかった。
「うん、萌奈ちゃんこんな中途半端な気持ちのままここにはいられないって、少しの間イギリスに行って気持ちを入れ替えるって」
「お前は、それでいいのかよ?」
「うん、また日本に戻ってきたら初めからお友達になろうって言ってくれたの....」
桜良は満面の笑みを浮かべて晴々しいかおをしていた。
...良かったな、桜良....
今度こそ本当の友達になれるな。
散々酷いことをした桐崎を許せるかって言ったら俺は許せない。
だけど、桜良が桐崎を許すのなら俺はそれに従うだけだ。
「いい顔してんじゃん桜良」
この間の曇ったような顔から今は生き生きとした顔をしている。
こんな顔をにさせれたのは桐崎なんだから....