泥甘な恋に溺れて



まぁ言わなくても今何をしようとしていたかは大体わかる。







「お前って最低だな....」







今まで桜良のことを騙してたと思うと、こんな言葉では足りないくらいだ。






今にも泣き出しそうな顔をする桐崎。




そんな顔をする資格はお前にはないと思う。






こいつには桜良を苦しめた分それなりに苦しんでもらわないと困る。






「今まで桜良にしてきたこと後悔しろよ、桐崎製菓は今日限りでおしまいだな」





こうゆう時は会社を潰すのが一番てっとり早い方法だ。







「っ!そ、それだけはやめてッ!」






今更命乞いしても遅いっつーの.....






「お前さそんなこと言う前に桜良に言うことあんじゃねぇの?」






そう絆てあげても、よっぽどプライドが高いのかなかなか口を開かない。






「もういいよ....」






ずっと黙っていた桜良が口を開いた。






「もういいよ、優くんありがとう」