やっぱり俺のことはそれほど気にしてないのか....
思っているのはいつも俺ばかり、
ちっともこっちを見てくれない.....
あんな兄貴のどこがいいんだかさっぱり分からない。
──ガチャッ!
突然扉が勢いよく開いた。
噂をすれば早速本人のお出ましだ。
俺の部屋のドアを勢いよく開けたのは兄貴だった。
「なんだよ、今1番会いたくねぇんだけど」
「奇遇だな、俺もお前の顔なんか見たくない」
だったらなんできたんだよ....
桜良の前では理想の王子様演じやがって本性はこっちなくせに!
どんどんと俺の方へと来る。
寝っ転がってる俺の前に仁王立ちする。