泥甘な恋に溺れて




「あの!来栖さん!ちょっといいですか?」





1人になれるところを探して歩いていると男子生徒に話しかけられた。






「なんですか?」







赤色のネクタイピン....同じ学年だ....




「ここだとあれなので、少し着いてきて貰えませんか?」






「わかりました」






よくわかんないけどついて行くことにした。





大事な話があるような顔だったから断れなかった。






彼の後をついて行っても頭の中はさっきのことでいっぱいだった。






今頃何してるんだろう....





「実は俺、前から来栖さんのこといいなぁって思ってて良かったら付き合って貰えないかな」






ほんとに誰もいなくなっちゃた。





何がダメだったんだろう





「あの来栖さん!」




「あ、はい....」




「やっぱりダメかな?」




あ....話、聞いてなかった。




なんて言ったんだろう....





でもダメなんて言えないよね、




「もちろんいいです──」




「ダメだよ....?」