泥甘な恋に溺れて





──あの日から1ヶ月。



散々あっていたいじめはピタリと止まり。







萌奈ちゃんとは全くと言っていいほど関わらなくなった。






日課になっていたお昼の時間も一緒に帰ることすら無くなった。






ただ、優くんや他の人がいる前だと何ら変わりなく接してくる。





この関係がすごく苦しい....







もう、前のように仲良くは出来ないのかな....






「何ボーッとしてんだよ?」





「あ、優くん....」





考え事をしていると前の席に座って私の方を向く。




「せっかくいじめがなくなったんだから、もっと明るい顔しよろ?」






ツンっと軽こおでこに指で触れる。





「そうだね....」



とは言ったもののやっぱり今は明るく振る舞えるようにはできないかも....






「桜良ちゃん!」




今度は後ろの方から肩をポンとされる。




振り向くと萌奈ちゃんだった。






「な、なんですか?」





できるだけ自然に、




いつもと変わらないようにと意識して応えた。