何かと思い振り向くとそこには割れた鉢植えの姿が。
「おい!桜良!大丈夫か!?」
一瞬何が起こったのかわからなくて不意に校舎の窓を見た。
そこには人の姿があって、ようやく状況を理解した。
「優....くん....」
怖くなって脚の力が抜け地べたに座り込む。
もし、優くんが追いかけてきてくれなかったら....
声をかけてくれなかったら....
そう思うとゾッとした。
「桜良大丈夫だ!しっかりしろ!」
放心状態の私を必死に安心させようとしてくれる。
「優くん!恐い....恐いよっ....!」
優くんからしたら、なんのことかわからないのに私はただただ優くんに泣きついた。