「....私はそんなことしたくないです」




せっかく提案してくれたけど、そんなことしたくない。



無関係な人達を巻き込みたくない。



それにそこに務めてる社員さんとか色々考えたら子供の揉め事ひとつでそんな大それなことしちゃいけない。




「やっぱり桜良はそうだよね」



片手で私の頬を包むように触る。


なんだか奏くんの瞳が嬉しそうに見えた。




「いじめの件は僕が調べておくよ....一応この学校の会長だしね?」




「ありがとうございます奏くん!」




気のせいかもしれないのに親身になってくれる。



他のお仕事もるのに任せても大丈夫なのかな?




嬉しい半面ちょっと心配になった。