泥甘な恋に溺れて



「だ、誰にやられたとは.....っ?」



「やだな〜そんなの桜良が一番わかってるんじゃないの?」



わかってる....



でも、あれは私の勘違いでしかもちゃんと謝ってくれた。


わざとなんかじゃないって私は信じたい。



「わ....わからないです....」



なんだか奏くんに嘘をついているような気分になる。



ちょっと苦しい。



「はぁ、桜良.....僕は桜良が心配で聞いてるんだよ?どんな些細なことでも怪我してるんだから話して欲しい....って思うのはダメかな?」





私の両腕を掴んで目線を合わせる。




奏くんの訴えている目がほんとに心配そうな顔をしていて、ほんとに些細なことかもしれないけど話すことにした。






「奏くんあの....ほんとに勘違いかもしれないんですけど、その....足を引っ掛けられたような気がしたんです....」